トニー・レオン
Tony Leung
俳優
1962年生まれ。香港を代表する映画俳優。TVドラマ出演を経て、1989年、ホウ・シャオシェン監督『悲情城市』に出演し、作品とともにその演技も評価される。その後も、ウォン・カーウァイ監督『花様年華』(00)、チャン・イーモウ監督『HERO』(02)、アンドリュー・ラウ監督「インファナル・アフェア」シリーズ(02~03)、ジョン・ウー監督『レッドクリフ』(08)など名監督とタッグを組む。2023年、第80回ヴェネチア映画祭で栄誉金獅子賞を受賞した。
エニェディ・イルディコー
Enyedi Ildikó
映画監督
数々の映画賞を受賞し、アカデミー賞にもノミネートされたハンガリー・ブタペストの映画監督で二人の子供の母親でもある。コンセプト・アーティスト、メディア・アーティストとしてキャリアをスタートさせ、芸術家集団”Indigo“や1989年以前の東欧で唯一の独立系映画スタジオ”バラージュ・ベーラ・スタジオ“に所属。その後、長編映画の監督と脚本家に転向し、6本の長編映画と数本の短編映画の脚本と監督を手がけ、これらの作品で50以上の国際的な賞を受賞。長編デビュー作『私の20世紀』は、ハンガリー映画史上ベスト12のひとつに選ばれ、ニューヨーク・タイムズ紙の年間ベスト10にも選出された。さらに、映画作家としての受賞に加え、脚本家としてもHartley Merrill International Screenwriting Prize のグランプリを受賞するなど、高い評価を受けている。欧州(スイス、ポーランド)のマスタークラスで講義を行っているほか、ブダペスト演劇映画大学では映画監督術の教鞭をとった。同大学の学問的独立性が奪われた後、独立したクリエイティブ・ハブであり、学習と教育のための団体であるFreeSzFEの創設メンバーとなる。ベルリン、ヴェネチア、モスクワ、サン・セバスチアン、他多数の国際映画祭にて、主要部門の審査委員を務めた。ハンガリーのバラージュ・ベーラ賞やと功労芸術家賞を受賞し、ハンガリーの大統領による功労勲章を受章。ヨーロッパ映画賞(European Film Academy)と米国・アカデミー(American Film Academy)の会員。
橋本 愛
Hashimoto Ai
俳優
1996年1月12日生まれ 熊本県出身。2010年『Give and Go』で映画初出演初主演。同年映画『告白』に出演し注目を浴びる。2013年に映画『桐島、部活やめるってよ』などで数々の映画賞を受賞。同年NHK連続テレビ小説『あまちゃん』に出演し幅広い年齢から認知された。その後、NHK大河ドラマ『西郷どん』(18)、『いだてん〜東京オリムピック噺〜』(19)と2年連続大河ドラマ出演を果たし、2021年度『青天を衝け』では大河ドラマ初のヒロイン役を務める。近年の主な出演作は、『家庭教師のトラコ』(22/NTV)、Netflixシリーズ『舞妓さんちのまかないさん』(23)、『アナウンサーたちの戦争』、『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』(23/NHK)、映画『熱のあとに』『ハピネス』(24)など。ドラマ『新宿野戦病院』(CX系毎週水曜22時~)が現在放送中。今後は神奈川県民ホール開館50周年記念オペラシリーズ第2弾『ローエングリン』(10月5・6日上演)、2025年NHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』への出演を控える。独自の感性を生かし、ファッション、写真、コラムなどの連載を持ち幅広く活躍中。
キアラ・マストロヤンニ
Chiara Mastroianni
俳優
1993年、アンドレ・テシネ監督の『私の好きな季節』で映画デビューを果たす。以降、グザヴィエ・ボーヴォワ、アルノー・デプレシャン、ヴァレリア・ブルーニ=テデスキ、マルジャン・サトラピ、クレール・ドゥニ、ブノワ・ジャコ、アリス・ウィノクールといった監督の作品に加え、ロバート・アルトマン、マノエル・ド・オリヴェイラ、ラウル・ルイス、グレッグ・アラキ、マイク・フィギス、フランチェスカ・コメンチーニ監督作品など、国内外の作品に参加。2007年には『愛のうた、パリ』でクリストフ・オノレ監督作品に初出演し、2008年から2019年にかけてオノレ監督作6作品に出演。『今宵、212号室で』では、第72回カンヌ国際映画祭(2019年)「ある視点」部門で最優秀演技賞を受賞。演劇「Le Ciel de Nantes(原題)」では、オノレ監督との長年のコラボレーションの一環でありながら、自身初となる舞台出演を果たす。最近では、スコット・フランクが監督するドラマ「Mister Spade」でクライヴ・オーウェンと共演し、リサンドロ・アロンソ監督の『Eureka(原題)』に出演。クリストフ・オノレ監督との最新作『Marcello Mio(原題)』は第77回カンヌ国際映画祭(2024年)のオフィシャルコンペティション部門に出品され、クレール・ブルジェ監督の次回作『Langue étrangère(原題)』にも出演している。
ジョニー・トー
Johnnie To
映画監督、プロデューサー
香港を拠点に世界的に高い評価を受けている、アジアを代表する映画監督のひとりで、プロデューサーとしても活躍。1980年に『碧水寒山奪命金』で監督デビューを果たし、1996年には製作会社「Milkyway Image(銀河映像)」を設立。大胆で革新的な作品の監督・製作に専念する。国際的には『ザ・ミッション 非情の掟』(99)や『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』(09)などのアクションや犯罪映画で知られ、カルト的な人気を博し、主要な映画祭で高い評価を得ている。これまでに54本の長編映画を監督、70本の長編映画をプロデュース。アジア、ヨーロッパ、アメリカの映画業界で多くのノミネートと数え切れないほどの賞を獲得しており、香港電影金像奨では3度の最優秀監督賞(『ザ・ミッション 非情の掟』、『PTU』(03)、『エレクション』(05))、台湾の金馬奨で3度の監督賞(『ザ・ミッション 非情の掟』、『ブレイキング・ニュース』(04)、『奪命金』(11))を受賞している。また、映画芸術への貢献が認められ、ロカルノ国際映画祭、ウディネ・ファーイースト映画祭、シッチェス映画祭で生涯功労賞を受賞したほか、カンヌ国際映画祭(2011年)、ヴェネチア国際映画祭(2008年)、ベルリン国際映画祭(2023年)などの主要な国際映画祭の審査委員も務めている。映画製作や映画監督としての創作活動のほか、地元の人材育成にも尽力。最新作は『七人樂隊』(20、監督・プロデュース作品) と『命案(Mad Fate)』(23、プロデュース作品)がある。
ニア・ディナタ
Nia Dinata
監督/プロデューサー/脚本家
『アリサン!』(2003)、『分かち合う愛』(2006)など、家父長制やジェンダー規範に挑戦する作品で知られるインドネシアの映画監督。第29回東京国際映画祭で『三人姉妹』(2016)がワールド・プレミア上映された。プロデューサーとしても『ジョニの約束』(ジョコ・アンワル監督、2005)、“At Stake”(オムニバス、2008)、『マダムX』(ルッキー・クスワンディ監督、2010)などの作品を手がけ、現在もインドネシアの若手監督を指導している。
(c) Wayan Martino
山下宏洋
Yamashita Koyo
イメージフォーラム・フェスティバル ディレクター
1996年より実験映画・個人映画のための非営利組織、イメージフォーラムで勤務を開始。2001年から現在に至るまで同組織運営による映画祭、イメージフォーラム・フェスティバルにてディレクターを務める。05年から現在に至るまで東京・渋谷のアート系映画館、シアター・イメージフォーラムの番組編成担当。これまで世界各地の映画祭やアート・フェスティバルなどでゲスト・プログラマー、キュレーター、審査員を数多く務めている。
横浜聡子
Yokohama Satoko
映画監督
映画美学校卒業制作『ちえみちゃんとこっくんぱっちょ』(05)が評価され、CO2映画祭の支援を受け、中編『ジャーマン+雨』(06)を制作、2007年度日本映画監督協会新人賞受賞。『ウルトラミラクルラブストーリー』(09)にて商業映画デビュー、21年『いとみち』で多数映画賞を受賞。Disney+配信作品「季節のない街」(23/宮藤官九郎脚本)の演出を数話担当。最新監督作は『海辺へ行く道』(25年晩夏公開)