10月28日(月)~11月6日(水)に開催する第37回東京国際映画祭におきまして、様々な企画や授賞式を実施いたします。
昨年に新設されたエシカル・フィルム賞の審査委員長および審査委員が決まりましたので、報告をさせていただきます。
■エシカル・フィルム賞の審査委員長が齊藤 工に決定!
エシカル・フィルム賞は、映画を通して環境、貧困、差別といった社会課題への意識や多様性への理解を広げることを目的として、昨年、住友商事の協力によって新設されました。東京国際映画祭にエントリーされたすべての新作の中から「人や社会・環境を思いやる考え方・行動」という「エシカル」の理念に合致する優れた3作品をノミネートした後、審査委員会で1作品を選出します。昨年の受賞作品『20000種のハチ』は、本年1⽉に『ミツバチと私』という邦題で劇場公開され話題となりました。なお、本年度のノミネート作品は、9月25日にラインナップ発表記者会見の中で発表いたします。
本年度の審査委員長には、俳優・映画監督で、撮影現場に託児所を設置するプロジェクトなどエシカルな活動を実践している齊藤 工氏の就任が決まりました。また、多くの若い人たちに関心を持っていただくため、東京国際映画祭の学生応援団から選抜された3名が審査委員を務めることになりました。
審査委員⻑:齊藤 工(俳優・映画監督)
審査委員:第37回東京国際映画祭 学生応援団
・佐々木湧人(筑波大学人間総合科学学術院1年)
・縄井 琳(国際基督教大学大学院1年)
・河野はな(慶應義塾大学3年)
受賞作品の発表、授賞式および審査委員長の齊藤 工が登壇するトークセッションを11月5日(火)に開催する予定です。(詳細は追ってご案内します)
◾️齊藤 工 コメント
ありがとうございます。
“エシカル”と言う言葉を調べてみると「法律などの縛りがなくても、みんなが正しい、公平だ、と思っていること」との事でした。そんな現代のエシカルに多少の窮屈さも感じると共に、映画の歴史を振り返ると、まさにこうやって各時代時代で作品を受け取る人達が、形の無い映画的倫理観を形成して未来に繋げて来たのも事実だと思います。映画はエンターテインメント。毎年観客として足繁く通っているTIFFに、今回も肩肘張らず、一観客として映画の未来との出逢いを愉しみにしております。
■齊藤 工 プロフィール
『昼顔』『シン・ウルトラマン』など、話題作へ多数出演。配信中のNetflix「極悪女王」、10月よりTBS日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」に出演する。
映像制作にも積極的に携わり、初⻑編監督作『blank13』(18年) では 国内外の映画祭で8冠を獲得。昨年は最新作『スイート・マイホーム』も公開され、今冬公開予定のドキュメンタリー映画『大きな家』(24年)やダニー・トレホら出演のハリウッド映画『When I was a human』(公開日未定)ではプロデューサーを務めている。また、被災地や途上国での移動映画館cinéma bird主宰、Mini Theater Park、撮影現場での託児所プロジェクト、白黒写真家など、活動は多岐にわたる。