劇中の絵を、全て菅田将暉が描いたことも明らかに
菅田将暉が、第37回東京国際映画祭で11月2日、東京・TOHOシネマズ日比谷でワールドプレミアを迎えた『
サンセット・サンライズ』のQ&Aに出席した。菅田は撮影中、おいしい食事の影響で7キロ増量したことを明かし、観客を驚かせた。
本作は、『正欲』『あゝ、荒野』の岸善幸監督が脚本家・宮藤官九郎とタッグを組み、小説家・楡周平氏の同名小説を映画化したヒューマンコメディ。都会から宮城県南三陸に移住した釣り好きのサラリーマン・西尾晋作(菅田)が住民たちと織りなす交流を、コロナ禍、地方の過疎化、震災などの社会問題を盛り込みながらユーモアたっぷりに描く。第37回東京国際映画祭で、ガラ・セレクションに出品された。
菅田は本作で、岸監督とは『二重生活』『あゝ、荒野』2部作に続くタッグとなった。菅田は、ともに登壇した岸監督を見つめながら、「過去作はどちらもR指定がついていて、過激な描写や濡れ場があったんです。こんなハッピーな明るい映画を、岸さんが撮るんだというのがサプライズでした。撮れるんだと(笑)」と、笑い交じりに明かす。「『あゝ、荒野』でお世話になった時に、「次は笑える作品を是非やりたいです」というお話はさせていただいて。岸監督の人間性がそのままエンタテイメントになっているのは残してほしいけれど、どうなるのかなと思っていたら、宮藤官九郎さんのエッセンスによって、僕が見たことがない映画になりそうだなとワクワクしました」と振り返った。
場内の観客からは、「メシ映画としての要素もかなりあると思いますが、何がおいしかったですか?」と質問が飛んだ。岸監督は、ロケハンで自分が食べておいしかった料理を、劇中にも登場させたという。菅田は、「本当においしくて、この撮影中に7キロ太ったんですよ。本当に食べ過ぎるくらいで」と暴露。おいしかったのは、「ハモニカ」(メカジキの背びれ部分から取れる希少部位)と「モウカの星」(ネズミザメ、別名モウカザメの心臓)だといい、「ハモニカは、お魚だけどお肉みたいな料理。僕、いまもネットで注文して、家で食べています」と、笑顔を浮かべた。
さらに栄養学生だという観客からは、「劇中でお魚をさばくシーンがありましたが、上手にさばく方法や、さばきやすいお魚はありますか」と質問が。菅田は「絶対、僕より上手いでしょ」とツッコミを入れつつ、「現場では、アジで練習しましたね。漁師さんだと、手だけでさばいたりするんですが、難しかったですね。家で通販で……通販大好きなので(笑)、ブリやカンパチを取り寄せたりもしています。この間さばいたノドグロは、さばきやすかったです。サイズもちょうど良いし」と話していた。
さらに、トピックが撮影の裏話に及ぶと、岸監督は、「今日本当はここに、『サンセット・サンライズ』のTシャツを着てくるつもりだったんです。菅田さんがデザインしたTシャツです。撮影直前に、菅田さんに「劇中の絵を描いてください」とオファーをしまして。実は劇中の絵は、全部菅田さんが描いています」とアピール。続けて「菅田さんは、撮休にも絵を描いていて、全然休みがとれないと。苦行を強いてしまいました」と反省していた。
本作は、東日本大震災やコロナ禍という題材を扱っている。菅田は、「コロナというベースがあって、そして震災があって、でも悲しさだけじゃなくて、笑えるシーンもあって。覚悟が必要な映画ではありますね」と語り出す。「震災含め、コロナ含め、皆が体験したことと、体験していないけれど知っていること。このふたつをテーマに、僕らも映画を通してどうコミュニケーションをとっていくか、と考えていました。1番気を付けていたのは、地方に移住して、三陸で人生を謳歌する晋作を演じたんですが、東京ヘイトにはならないようにしました。東京がただつまらなくて、地方で自由にすることが正義だという映画にはならないようにしました」と、メッセージを伝えた。
『サンセット・サンライズ』は、2025年1月17日に公開。第37回東京国際映画祭は11月6日まで、日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区で開催される。
劇中の絵を、全て菅田将暉が描いたことも明らかに
菅田将暉が、第37回東京国際映画祭で11月2日、東京・TOHOシネマズ日比谷でワールドプレミアを迎えた『
サンセット・サンライズ』のQ&Aに出席した。菅田は撮影中、おいしい食事の影響で7キロ増量したことを明かし、観客を驚かせた。
本作は、『正欲』『あゝ、荒野』の岸善幸監督が脚本家・宮藤官九郎とタッグを組み、小説家・楡周平氏の同名小説を映画化したヒューマンコメディ。都会から宮城県南三陸に移住した釣り好きのサラリーマン・西尾晋作(菅田)が住民たちと織りなす交流を、コロナ禍、地方の過疎化、震災などの社会問題を盛り込みながらユーモアたっぷりに描く。第37回東京国際映画祭で、ガラ・セレクションに出品された。
菅田は本作で、岸監督とは『二重生活』『あゝ、荒野』2部作に続くタッグとなった。菅田は、ともに登壇した岸監督を見つめながら、「過去作はどちらもR指定がついていて、過激な描写や濡れ場があったんです。こんなハッピーな明るい映画を、岸さんが撮るんだというのがサプライズでした。撮れるんだと(笑)」と、笑い交じりに明かす。「『あゝ、荒野』でお世話になった時に、「次は笑える作品を是非やりたいです」というお話はさせていただいて。岸監督の人間性がそのままエンタテイメントになっているのは残してほしいけれど、どうなるのかなと思っていたら、宮藤官九郎さんのエッセンスによって、僕が見たことがない映画になりそうだなとワクワクしました」と振り返った。
場内の観客からは、「メシ映画としての要素もかなりあると思いますが、何がおいしかったですか?」と質問が飛んだ。岸監督は、ロケハンで自分が食べておいしかった料理を、劇中にも登場させたという。菅田は、「本当においしくて、この撮影中に7キロ太ったんですよ。本当に食べ過ぎるくらいで」と暴露。おいしかったのは、「ハモニカ」(メカジキの背びれ部分から取れる希少部位)と「モウカの星」(ネズミザメ、別名モウカザメの心臓)だといい、「ハモニカは、お魚だけどお肉みたいな料理。僕、いまもネットで注文して、家で食べています」と、笑顔を浮かべた。
さらに栄養学生だという観客からは、「劇中でお魚をさばくシーンがありましたが、上手にさばく方法や、さばきやすいお魚はありますか」と質問が。菅田は「絶対、僕より上手いでしょ」とツッコミを入れつつ、「現場では、アジで練習しましたね。漁師さんだと、手だけでさばいたりするんですが、難しかったですね。家で通販で……通販大好きなので(笑)、ブリやカンパチを取り寄せたりもしています。この間さばいたノドグロは、さばきやすかったです。サイズもちょうど良いし」と話していた。
さらに、トピックが撮影の裏話に及ぶと、岸監督は、「今日本当はここに、『サンセット・サンライズ』のTシャツを着てくるつもりだったんです。菅田さんがデザインしたTシャツです。撮影直前に、菅田さんに「劇中の絵を描いてください」とオファーをしまして。実は劇中の絵は、全部菅田さんが描いています」とアピール。続けて「菅田さんは、撮休にも絵を描いていて、全然休みがとれないと。苦行を強いてしまいました」と反省していた。
本作は、東日本大震災やコロナ禍という題材を扱っている。菅田は、「コロナというベースがあって、そして震災があって、でも悲しさだけじゃなくて、笑えるシーンもあって。覚悟が必要な映画ではありますね」と語り出す。「震災含め、コロナ含め、皆が体験したことと、体験していないけれど知っていること。このふたつをテーマに、僕らも映画を通してどうコミュニケーションをとっていくか、と考えていました。1番気を付けていたのは、地方に移住して、三陸で人生を謳歌する晋作を演じたんですが、東京ヘイトにはならないようにしました。東京がただつまらなくて、地方で自由にすることが正義だという映画にはならないようにしました」と、メッセージを伝えた。
『サンセット・サンライズ』は、2025年1月17日に公開。第37回東京国際映画祭は11月6日まで、日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区で開催される。