2024.08.02 [更新/お知らせ]
第37回東京国際映画祭 橋本 愛ほかコンペティション部門全審査委員決定!

10月28日(月)~11月6日(水)開催の第37回東京国際映画祭にて、映画祭の顔となるコンペティション部門の審査委員を橋本 愛が務めることが決定いたしました。
 
審査委員決定!
 
本年5月に香港の俳優トニー・レオンが審査委員長を務めることはお伝えしましたが、この度、橋本 愛を含めその他の4名の全審査委員も決定しました。
橋本 愛は東京国際映画祭では2021年と2022年に2年連続でアンバサダーも務めて頂きましたが、今回は審査委員での参加となります。トニー・レオンと下記の3名を加えた全5名でコンペ作品を審査して頂きます。
橋本 愛以外の審査委員は下記の3名となります。
 
2017年に『心と体と』でベルリン国際映画祭の金熊賞を受賞した、ハンガリーの映画監督・脚本家エニェディ・イルディコー。2019年に『今宵、212号室で』で第72回カンヌ国際映画祭『ある視点』部門の最優秀演技賞を受賞した、フランスの女優キアラ・マストロヤンニ。2005年に『エレクション 黒社会』がカンヌ国際映画祭に出品され、香港ノワールの旗手として名高い香港の映画監督・プロデューサー、ジョニー・トー
 
審査委員決定!
 
世界中から集まったこの豪華な審査委員が世界中から集められた15本の作品を審査し、映画祭最終日の11月6日(水)に各賞が発表されます。今年の東京グランプリはどの作品に輝くのか?! 是非ご期待下さい!
 


 
■コメント
橋本 愛

まさか自分が、東京国際映画祭で審査委員をやる日がくるなんて、思ってもみなかったことでした。誰かの人生を左右する役目を担うことは、とても恐ろしい。けれど、一つ一つの作品を真摯に見つめ、誠実に向き合い、じっくりと映画に浸ることができたら、と思っています。世界の名だたる俳優、監督と役目を共にすることはとても緊張しますが、一生に一度しかない貴重な経験を、心に刻みたいと思います。
 
エニェディ・イルディコー
多くの社交的な場面でぎこちなさを感じつつも、有意義な人づきあいを切望している、どちらかといえば内気な私にとって、審査委員の中にいることはいつも特別で、非常に濃密な経験です。ここは世間話をする場ではありません。審査委員の仕事は、異例なほど深く、すべてをさらけ出す出会いの連続です。他の審査委員との出会いは、私たちが見たものについて熱く語り合うことであり、彼らの作品を通して映画製作者の内なる意欲、想像力、そして長年に渡る努力が銀幕の中で私たちの眼前に突き付けられます。このようなきっと忘れることのないであろう機会に深く感謝しています。そして今、東京国際映画祭での特別な経験を楽しみにしながら、遠くの地から大いなる尊敬と好奇心を持って見守っている素晴らしい日本映画のコミュニティとつながりたいと思っています。
 
キアラ・マストロヤンニ
今年の東京国際映画祭に参加できることを大変光栄に思います。この貴重な経験を、刺激的なアーティストの審査委員の皆さんと共有できることをとても嬉しく思います。東京国際映画祭のご招待と信頼に感謝いたします。東京で作品を観るのを楽しみにしています。東京という素晴らしい街で、このチームと共に10日間の映画体験ができることを本当に幸運に感じています。
 
ジョニー・トー
東京国際映画祭の審査員を務めさせていただけることを大変光栄に思います。日本映画は、日本文化の本質を見事に捉えています。映画人として、私は本質的に映画の世界に惹かれ、その芸術性に深い感謝の念を抱いています。日本滞在中は、審査委員としての責任を果たし、優れた作品に没頭し、日本文化の豊かさに触れ、実りある経験をしたいと思っています。尊敬する審査委員の仲間たちと協力し、この機会を活かして映画文化の領域で有意義な交流を育んでいきたいと考えています。
 


 
■プロフィール
橋本 愛
1996年1月12日生まれ 熊本県出身。2010年『Give and Go』で映画初出演初主演。同年映画『告白』に出演し注目を浴びる。2013年に映画『桐島、部活やめるってよ』などで数々の映画賞を受賞。同年NHK連続テレビ小説『あまちゃん』に出演し幅広い年齢から認知された。その後、NHK大河ドラマ『西郷どん』(18)、『いだてん〜東京オリムピック噺〜』(19)と2年連続大河ドラマ出演を果たし、2021年度『青天を衝け』では大河ドラマ初のヒロイン役を務める。近年の主な出演作は、『家庭教師のトラコ』(22/NTV)、Netflixシリーズ『舞妓さんちのまかないさん』(23)、『アナウンサーたちの戦争』、『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』(23/NHK)、映画『熱のあとに』『ハピネス』(24)など。ドラマ『新宿野戦病院』(CX系毎週水曜22時~)が現在放送中。今後は神奈川県民ホール開館50周年記念オペラシリーズ第2弾『ローエングリン』(10月5・6日上演)、2025年NHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』への出演を控える。独自の感性を生かし、ファッション、写真、コラムなどの連載を持ち幅広く活躍中。
 
エニェディ・イルディコー
数々の映画賞を受賞し、アカデミー賞にもノミネートされたハンガリー・ブタペストの映画監督で二人の子供の母親でもある。コンセプト・アーティスト、メディア・アーティストとしてキャリアをスタートさせ、芸術家集団”Indigo“や1989年以前の東欧で唯一の独立系映画スタジオ”バラージュ・ベーラ・スタジオ“に所属。その後、長編映画の監督と脚本家に転向し、6本の長編映画と数本の短編映画の脚本と監督を手がけ、これらの作品で50以上の国際的な賞を受賞。長編デビュー作『私の20世紀』は、ハンガリー映画史上ベスト12のひとつに選ばれ、ニューヨーク・タイムズ紙の年間ベスト10にも選出された。さらに、映画作家としての受賞に加え、脚本家としてもHartley Merrill International Screenwriting Prize のグランプリを受賞するなど、高い評価を受けている。欧州(スイス、ポーランド)のマスタークラスで講義を行っているほか、ブダペスト演劇映画大学では映画監督術の教鞭をとった。同大学の学問的独立性が奪われた後、独立したクリエイティブ・ハブであり、学習と教育のための団体であるFreeSzFEの創設メンバーとなる。ベルリン、ヴェネチア、モスクワ、サン・セバスチアン、他多数の国際映画祭にて、主要部門の審査委員を務めた。ハンガリーのバラージュ・ベーラ賞やと功労芸術家賞を受賞し、ハンガリーの大統領による功労勲章を受章。ヨーロッパ映画賞(European Film Academy)と米国・アカデミー(American Film Academy)の会員。
 
キアラ・マストロヤンニ
1993年、アンドレ・テシネ監督の『私の好きな季節』で映画デビューを果たす。以降、グザヴィエ・ボーヴォワ、アルノー・デプレシャン、ヴァレリア・ブルーニ=テデスキ、マルジャン・サトラピ、クレール・ドゥニ、ブノワ・ジャコ、アリス・ウィノクールといった監督の作品に加え、ロバート・アルトマン、マノエル・ド・オリヴェイラ、ラウル・ルイス、グレッグ・アラキ、マイク・フィギス、フランチェスカ・コメンチーニ監督作品など、国内外の作品に参加。2007年には『愛のうた、パリ』でクリストフ・オノレ監督作品に初出演し、2008年から2019年にかけてオノレ監督作6作品に出演。『今宵、212号室で』では、第72回カンヌ国際映画祭(2019年)「ある視点」部門で最優秀演技賞を受賞。演劇「Le Ciel de Nantes(原題)」では、オノレ監督との長年のコラボレーションの一環でありながら、自身初となる舞台出演を果たす。最近では、スコット・フランクが監督するドラマ「Mister Spade」でクライヴ・オーウェンと共演し、リサンドロ・アロンソ監督の『Eureka(原題)』に出演。クリストフ・オノレ監督との最新作『Marcello Mio(原題)』は第77回カンヌ国際映画祭(2024年)のオフィシャルコンペティション部門に出品され、クレール・ブルジェ監督の次回作『Langue étrangère(原題)』にも出演している。
 
ジョニー・トー
香港を拠点に世界的に高い評価を受けている、アジアを代表する映画監督のひとりで、プロデューサーとしても活躍。1980年に『碧水寒山奪命金』で監督デビューを果たし、1996年には製作会社「Milkyway Image(銀河映像)」を設立。大胆で革新的な作品の監督・製作に専念する。国際的には『ザ・ミッション 非情の掟』(99)や『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』(09)などのアクションや犯罪映画で知られ、カルト的な人気を博し、主要な映画祭で高い評価を得ている。これまでに54本の長編映画を監督、70本の長編映画をプロデュース。アジア、ヨーロッパ、アメリカの映画業界で多くのノミネートと数え切れないほどの賞を獲得しており、香港電影金像奨では3度の最優秀監督賞(『ザ・ミッション 非情の掟』、『PTU』(03)、『エレクション』(05))、台湾の金馬奨で3度の監督賞(『ザ・ミッション 非情の掟』、『ブレイキング・ニュース』(04)、『奪命金』(11))を受賞している。また、映画芸術への貢献が認められ、ロカルノ国際映画祭、ウディネ・ファーイースト映画祭、シッチェス映画祭で生涯功労賞を受賞したほか、カンヌ国際映画祭(2011年)、ヴェネチア国際映画祭(2008年)、ベルリン国際映画祭(2023年)などの主要な国際映画祭の審査委員も務めている。映画製作や映画監督としての創作活動のほか、地元の人材育成にも尽力。最新作は『七人樂隊』(20、監督・プロデュース作品) と『命案(Mad Fate)』(23、プロデュース作品)がある。

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