2024.11.05 [イベントレポート]
『グラディエーターII』東京でアジアプレミア、デンゼル・ワシントンが「興行収入」と叫んでヒット祈願
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舞台挨拶に臨んだデンゼル・ワシントン、フレッド・ヘッキンジャーら

第37回東京国際映画祭の「Centerpiece/センターピース作品」として特別招待された『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』が11月5日、東京・TOHOシネマズ日比谷で、プレミア上映された。巨匠リドリー・スコットが手掛け、アカデミー賞5部門を受賞した名作『グラディエーター』(2000)の続編。スコット監督が再び、メガホンをとった。

アジア初となるプレミア上映を前に、出演するデンゼル・ワシントン、フレッド・ヘッキンジャー、コニー・ニールセン、プロデューサーのダグラス・ウィック、ルーシー・フィッシャー、マイケル・プラスが舞台挨拶に登壇。なお、来日中だった主演のポール・メスカルは「個人的な事情」を理由に急きょ帰国し、会場に集まったファンにおわびのビデオメッセージを届けた。

主人公の命運を握る謎の男・マクリヌスを演じるワシントンは、「偉大なるリドリー・スコットの作品を皆さんにお届けできるのがうれしい」と喜びの声。「東京に来るのは3~4度目かな。プロモーションばかりで観光はできていないけど、妻はあちこち買い物に行ってるよ。だから、財布は悲鳴をあげている(笑)。皆さんが映画を見に来てくれるおかげで、稼げているけどね」とジョークを飛ばし、写真撮影のタイミングには「Money!(お金)」「Box Office!(興行収入)」と叫んで、本作のヒットを祈願していた。

前作に続き、皇帝コモドゥス(ホアキン・フェニックス)の姉にして、マキシマス(ラッセル・クロウ)のかつての恋人、そしてルシアス(メスカル)の母であるルシラ役を務めるニールセンは「すべてを失った女性が歩んだ25年間を、皆さんに伝えるという機会。私にとっては、贈り物のようなもの」と感無量の面持ち。ワシントンとは対照的に、東京を満喫しているといい「朝は皇居の周りを走ったわ」と笑顔を見せた。

権威を誇示し続ける双子皇帝のひとり、カラカラ帝を怪演したヘッキンジャーは、小津安二郎や黒澤明といった、日本が世界に誇る名監督の大ファンだと明かし「大好きな小津、黒澤作品を通して見てきた東京に、自分がいるんだって思うと、すごくシュールで胸が熱くなるよ」と初来日に感激していた。

第37回東京国際映画祭は、11月6日まで開催。『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』は11月15日から全国公開される。
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